はじめに


00027 常識?
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来週、40歳の誕生日を迎えます。

そういえば小学校のとき、
『30年後の自分』という題で作文を書きました。

私が子供の頃はオイルショックで(知っていますか?)
もうすぐ石油が無くなるからと
みんなが心配してスーパーに
トイレットペーパーを買占めに押し寄せて
日本中がパニックになっていた時代です。

”オイルショック”

小学校の担任の先生は
30年後は大変な世の中になると
なんだか不安を煽るようなことを教えられたのを覚えています。
(ネガティブなのはいけないですね。)

私はのんきに
『30年後はアメリカで幸せに暮らしている。』と、
作文に書きました。

30年後----
私はアメリカでのんきに暮らしています。
相変わらずです。

資源は大切にしなければなりませんが
トイレットペーパーはまだなくなっていません。

明日の不安を考えるよりも
今日一日“楽しかった!”と言えるように
毎日スーパーポジティブに生きてます。

40歳になっても更にパワーアップします!

ここからが本題です。
↓ ↓ ↓
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『松本さーん、聞いてくださいよー。』

『は-い、聞いてます。』

『松本さーん、彼の常識感がわからないんです。』

『常識ですか。。。』

ふむふむと、彼女の言葉に耳を傾けます。

交際しているアメリカ人男性との
メールのやり取りの中で
彼女が話した
時計の高級ブランドに関する話題が
彼には全く通じなかったのだそうです。

彼女はデパートで高級ブランド品を取り扱うお店の
マネージャーの仕事をされています。

だから交際する彼にも
これこれこういうブランドで
値段はこれくらいで
こういうお客様が購入するという会話だったらしいのですが

男性はそんなブランドの名前さえも知らない。
といいますか
ブランドの名前くらいは知識として知っていても
そういった類のことに全く興味がなかったようです。

彼女曰く
高級ブランド品のことくらい
常識として知っていて欲しかった。
そしてそれを知らなかった彼に興ざめしてしまった。
ということなのです。

彼女だけでなく
こういった感覚の違いは日常茶飯事に起こります。

『そもそも常識ってなんだろう?』

国が変われば考え方も変わる。
オトコとオンナもまた考え方が違う。
宗教も違うし。。。

もともと日本人の持っている常識と
外国人の持っている常識は
生まれ育ったバックグラウンドが違うから
全く異なるものと考えることの方が当然と
私は思います。

私はアメリカ人のオットと結婚してから
特に食べ物に関してオットは
日本の常識とは全く異なる常識を持っているため
毎日がハテナ?の連続です。
彼がベジタリアンでビーガンであることが
私の食に関する常識を覆してくれています。

例えば
基本的に果物の皮は剥きません。
種も食べます。
これは皮や種には栄養が詰まっているから
そこを捨てたら食べる意味がないと
考えるからだそうです。

なんとなくわかる気がする。

でも、キーウィフルーツのあの
ケバケバした皮を剥かずに
そのままがぶりと食べるのは
ちょっとカンベンしてくださいという感じです。

プラスティックボトルの水は絶対に飲まなかったり
(プラスティックが水に溶け出すからという理由)

ローフードといって食物中の酵素を壊さないように
非加熱で食す方法を好むがゆえに
『えっ?こんなものまで生で食べるの?』
ということはしばしば。
ごぼうとか、皮もむかずにバリバリ食べるオット。

私が母に習ったおふくろの味は
全く出番がありません。
日本の常識は彼の目からみたら全然常識でない。

さらに、
睡眠中にも新鮮な空気を体内に取り入れなければならないと
冬の寒い夜にも(氷点下になっても)
窓を開けて床につきます。
さすがに凍えるワタシです。

まぁ、彼の信じる
“健康”の常識なので
彼が私の健康も願ってそうしてくれているのかと
私もポジティブに捉えます。
時々、
『日本人の食生活は世界で一番の長寿の源なのよ!』
と、日本の常識をぶつけてみたりもしますが
私はいつも学ぶ姿勢を保っています。

健康で、幸せであればそれでいいと。

オットに
『○○というブランドを知っている?』と聞くと
案の定
『知らない。』という言葉がえってきました。

オシャレに関しては
日本人の方がずっと上を行くと私は感じますが
どうでしょうか?

東京オフィスの宮田の奥さんはフランス人で
日本在住20年以上ですが
日本人のブランド感にはかなり疑問を持つそうです。

彼女のお家元、ルイ・ビトンやシャネルは
フランス人ではそれを持つにふさわしい人が購入するブランドであり
日本の日常のように誰もが持てるものではないのだそうです。

彼女はパリに住んでいたときも
そのお店には一度も入ったことがなかったそうです。

何年かぶりにパリに戻ったときに
日本人の高校生と見える女の子達が
(修学旅行でしょうか?学生服で)
パリのルイ・ビトンでお買い物をしているのを見て
ギョっとしたそうです。
(というか、見ていて恥ずかしいキモチがしたそうです。)

日本では普通のことでも
フランス人の目から見たら
常識からかけ離れていると!

『常識ってなんだろう?』

『ここが変だよ日本人』という番組が昔ありましたね。
日本在住、各国の方々が
日本人の非常識感をぶつけ合う。
日本人には常識と感じることも
彼らには受け入れ難い。

いつもバトルになっていました。

 

これはいいとか
あれはダメとかでなく

自分の常識感で
相手をジャッジメントせずに

おおらかに

『違いがあって当然』
と、認め合うことから始める。

『違いがあるから面白い!』と感じる。

これが、幸せのキーのような気がします。

 

■今日のまとめ■
日本の常識が世界の常識と一致しないことは当然で
日本の常識を彼が理解しないと嘆く前に
相手の常識感を尊重した上で
自分の中の常識感との違いを発見し
中間点、妥協点を見つけ出し、
新しい価値観を楽しもう!


【編集後記】

40歳ってすっごい大人だと
子供の頃思っていましたが
実際その日が目前に迫っても
そんなに変わったという気がしません。

これまでの自分の延長という感じです。

40歳になっても、50歳になっても
自分らしい生き方を貫いて
さらに楽しい毎日を過ごそう!と思っています。
Naoko

<追伸>
誕生日、自分へのプレゼントにニューヨークに行ってみようと思っています。
バルチモアからアムトラックで2時間。初めての長距離列車inアメリカです。

Naoko : 国際結婚の幸せプロデューサー
アメリカ国際結婚・婚活サポート

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