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こんにちは
グリーンカード取得のための書類を
申請してから半年以上が過ぎても
まだまだプロセス中のNaokoです。
いったいどうなっているのか謎ですが
なるようにしかならないと、開き直っています。
Medical Examination (I-693)
の二度目の提出を求められた私は
素直に従うべく
イミグレーションオフィス指定の
クリニックを予約
5月の半ばに健康診断を受けることになります。
結論からいいますと
これからグリーンカードを取得したい
あるいは国際結婚を真剣に考えている
方々には
子供の頃から現在までに受けた
予防接種の証明を英語で作成して
パスポートなどの書類と一緒に
保持しておくことをオススメします。
赤ちゃんのときに受けた予防接種の記録は
母子手帳などに記されています。
私は母に頼んで日本から母子手帳を送ってもらいましたが
日本の母子手帳は日本語で書かれてあることと
日付が西暦で無く“昭和”で記載されているので
そのままでは
証明としては全く役に立ちませんでした。
それではどうするのかというと
後で説明しますね。
海外留学を経験された方は
学校からこれらの診断証明の提出を求められたかもしれません。
英語による予防接種の記録を持っていれば
一度受けた予防接種を
何度も受けずに済みます。
私がアメリカの大学に入学したときに学校から求められたワクチン証明は
Tetanus(破傷風)- Diphtheria(ジフテリア)
<通称TD:日本では三種混合と呼ばれます。>
Measles(はしか)Mumps(おたふく) Rubella(風疹)
<通称MMR:日本では三種混合と呼ばれます>
そして厄介なのが“TB Skin Test”
(日本でいうツベルクリン)
結核の証明をしなければなりません。
何故厄介なのかというと…
日本では幼児期にBCGワクチンの摂取をし
免疫をつけることでその後の結核発生を防ぐ
という方法をとっています。
つまり、TB Skin Testが“ポジティブ(陽性)”であることが当然。
ところが、アメリカはこのシステムを取り入れていない。
TB Skin Testは“ネガティブ(陰性)”であることが当然と考えます。
昭和43年生まれの私は
小学校のときにBCGワクチンを接種しています。
政府の方針として学校で行われるのでそれにただ従っただけです。
私と同じように、BCGワクチンを接種している日本人は
基本的に免疫としての結核菌を保持していることになります。
だから、TB Skin Testを受けると当然“陽性反応”となるわけです。
ラスベガスで新しい生活を始めたとき
私は学校に提出するためにアメリカのクリニックで
TB Skin Testを受けました。
最初、ポジティブ(陽性)の反応が出たときに、意味がわからず
『私、結核なの?』と
かなりショックでアタフタしたのを覚えています。
担当のナースに
『大丈夫。これは病気ではないから、
今すぐ胸のレントゲンを撮りに行ってください。』
といわれあわてて飛んでいきました。
アメリカのクリニックは診察の横にレントゲン室があることは稀で
レントゲンは異なる別の施設に予約を入れて別料金を払い
データーを診察したクリニックに送ってもらうことになります。
そして、予約の際にいつも聞かれるのは
『あなたのメディカルインシュランスはどこの会社?』
そしてメディカルインシュランス(保険)が
これから受ける治療をカバーするかどうかが確認され、
カバーされないとわかると、
支払い方法について話し合わなければなりません。
私のレントゲンは入っていた保険でカバーされましたが
それでもなんだかんだと支払う必要があり
(保険の種類により支払いの種類が複雑なのです。)
クレジットカードで支払い
($70ドルくらい払いました。)
レントゲンを撮り、それをクリニックに転送してもらい
その場は終了。
この複雑で高額な医療のシステムを憂い
英語によって交渉しなければならない状況に
毎回うんざりします。
数日後、
私のワクチン証明をお願いしたクリニックから連絡をもらい
『あなたのTB SKIN Testは陽性ではあるが
レントゲンに写る影は比較的小さいものなので問題ありません。
(わざわざ子供のときに摂取したんだから当たり前!)
しかしながら
法律で決められたメディケアーを受けなければなりません。』
と説明されました。
どういうことかというと
体内にある結核菌を殺すために
6ヶ月から9ヶ月間
毎日決められた量の薬を飲み続け
結核菌が少なくなるまでる
プログラムに参加しなければならないというのです。
『法律で決められているなら仕方が無い。』
と、私は腹をくくり、メディケアーを受けることになります。
ちなみにこのメディケアーは
結核菌撲滅の為に国(州?)が取り組んでいるので
ネバダ州とカリフォルニア州では無料でした。
私は結核菌が小さくなるまで
8ヶ月間のメディケアーを実行しましたが。
『通常、このメディケアーを完了しても
保持した結核菌は0%になることはなく
今後何度TB Skin Testを受けても
結果は当然陽性なので
この先TB Skin Testを受ける必要は無いが
証明の必要があるときにはレントゲンを撮って
菌は定められたOK範囲内であることを証明するように。』
と、いわれたことを
今回、思い出しました。
グリーンカードの
メディカルイグザミネーション(I-693)
このTBに関する証明も含まれていましたが
私はすでにメディケアーを受けた
ということを担当の先生に伝えたにもかかわらず
(伝わってなかったのか)
もう一度TB Skin Testを受けさせられました。
そして結果は当然“陽性”です。(当然ですよね!)
そしてまた同じように
別の施設にレントゲン撮影の予約を入れて
私の結核菌はOK範囲内であることを証明。
最後にドクターのサインをもらって
メディカルイグザミネーション(I-693)の書類を手にし
無事にイミグレーションオフィスに提出することができたのです。
メディカルイグザミネーション(I-693)の書類再提出の
請求がイミグレーションオフィスから届いてから
この作業を完了するまで要した日数、約6週間。
クリニックに足を運ぶのは
一日がかりなので結構大変でした。
それでも
グリーンカードはいったいいつ受理されるのか?
まだまだわかりません。
TB Skin Testについては
アメリカと日本の医療の考え方が全く逆なので
私と同じような体験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
下記を参考にしていただければわかりやすいと思います。
参考 1
https://www.sweetnet.com/usalife/2006/08/post_48.html
参考 2
https://iguchi.vox.com/library/posts/tags/tuberculin/
参考 3
https://www.gcn-osaka.jp/child/cc07-05-10.html
最初にお話しましたとおり
子供の頃から摂取したワクチン等の証明は
用意しておくとなにかあったときに便利なので
日本を出国する前に
英語で作成しておくことをオススメします。
東京駅から徒歩5分
ワクチン専門のクリニックがあります。
財団法人 日本免疫衛生協会 東京診療所
https://www.kenekieisei.or.jp/index.html
東京都千代田区丸の内1丁目8番2号
(第一鉄鋼ビル5階)
03−3201−0848
03−3201−1308
<横浜営業所はWEBページ参照>
ここでは旅行者が第三国に出かける前に
予防接種を受けるように呼びかけていて
それらの摂取はもちろん摂取の証明を英語でわかるように
作成してくれます。
ここに電話をして
結核菌の陽性反応についての日米の認識の違いを
どのようにアメリカのドクターに説明したらよいか
を相談しましたところ
他国の医療状況を理解していない
アメリカのドクターやナースはたくさんいるので
ワクチンを受けたという英語の証明を作成し
説明するしか方法はないとのこと。
幸い、このクリニックでは
日本の母子手帳を持っていくと
2週間で英語による証明を作成してくれるとのことです。
急ぎの場合にはその旨知らせてくれれば緊急対応しますと
かなりフレンドリー。
すでに海外に住んでいらっしゃる方は
家族の方の代理申請も可能ということです。
海外生活安心のための準備ですね。
【編集後記】
私はネパールに旅行に行ったときに
この東京診療所で
狂犬病やらA型肝炎、B型肝炎
などのワクチンを受けました。
日本は衛生的にクリーンなので
他国がどれほど不衛生であるか下調べをせずに
対策もせずに
第三国に旅行する方々があまりにも多いと
先生は嘆いていらっしゃいました。
海外旅行の際は健康に気をつけてくださいね!
Naoko :
国際結婚の幸せプロデューサー
アメリカ国際結婚・婚活サポート