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結婚前に財産に関する覚書=Prenuptial Agreement (プレナップ)
どういうことかというと、お金持ちほど自分が稼いだ財産を守ることに必死で、
万が一 離婚となった際に、慰謝料として妻に一銭たりとも持っていかれないように、
専門の弁護士に依頼しPrenuptial Agreementの書類を作成し
結婚前にフィアンセにサインをさせるということ。
”プレナプチュア” あるいは ”プレナップ”といい、
財産の多い男性と結婚する場合にはよく求められるプロセスです。
結婚前に離婚の取り決めなど日本ではまったく考えられないことですが、
これはアメリカ人で収入のある男性が結婚する際にはごく当たり前に行われることなので、
そのときにビックリしないように、あらかじめそういうこともあると知って対策を立てましょう。
私の友人でジューイッシュ(ユダヤ人)の弁護士と結婚した女性がいます。
このカップルは東海岸と西海岸に5ベッドルームいじょうあるそれぞれ大きな家を持っています。
つい最近、少し田舎にコンドミニアムをもう一軒購入しました。
しかしながら、『今、もし私たちが離婚しても、この家は私のものではないのよ。』と、彼女は笑って言います。
彼女は初婚で、彼は二度目の結婚。
彼には二人の子供がいますが彼女はそれを承知で結婚。
ご主人の ex-wife ( 前の奥さん) がお金に関して相当貪欲だったので
離婚の際に財産をかなり持っていかれたということで、
私の友人との2度目の結婚の際はかなり慎重に財産の取り決めをしたそうです。
私の友人はごく普通の女性で、もちろん、お金に関して泥沼劇を演じられるような人ではありません。
しかしながら彼と結婚する前に離婚の際の財産に関する取り決めの書類にサインを求められたときには
かなりショックというより、とても悲しくなったそうです。
ご主人からは『自分を守るためにこの書類は必要だ』と、はっきり言われたそうです。
とは言ってもお互いに愛しているし結婚をすると決めていたので、
彼女はそういった書類に関しての知識を集めて勉強をはじめました。
男性は彼女に『あなたも自分の財産に関する書類を作りなさい。』といって、
そのために彼女が雇う弁護士の費用を分担してくれたそうです。
彼女も日本にマンションを持ち、アメリカでもキャリアのある方でしたので
彼女の所有の財産は彼女が守らねばなりません。
だから、お互いがお互いの財産のための書類を作成することは彼女にとっても大切なことと理解できたといいます。
弁護士と一緒に不利な記述はないか熟読し、そしてサイン。
晴れて結婚が成立したのでした。
この先何があっても財産に関する問題で泥沼になることはないでしょう。
このカップルは今年で結婚10年目を迎えます。お互いを信じ合い、仲のよい夫婦です。
彼女は男性の連れ子である子供たち二人に対しても愛情を注いで育てて、子供からの信頼も同時に築きあげました。
ご主人は彼女が他人のこどもを自分の子供として愛し、育てる努力をしていることにとても感謝しています。
彼らにとっていまのところ『離婚』の『り』の字も見つかりません。
現在、彼女は大学に通い、ご主人は50代半ばで弁護士の仕事をリタイヤする予定。
その後は、彼女が代わって家計を支えるのだと言います。
奥さんは48歳で、今年、大学院を卒業。教師の資格を取り就職が決まったと喜んでいました。
今、二人はお金のことでもめることもなく幸せに暮らしています。
結婚前に財産に関する覚書についてはふたりの間の取り決めです。
ご自身を守るための書類でもあることを理解しましょう。
英語で書かれた大量の書類を読み自分に不利な点は無いかどうかを確認することは大変な作業です。
安易にサインする前に、できれば日本語のできる弁護士を自分の為に雇い、
よく勉強した上で納得のいく書類を作成しサインするようにしましょう。
もし、ご主人の作成した書類が自分にとって不利と感じたときにはサインしないことも可能です。
いずれもよく話し合い慎重に行うようにしましょう。
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