結婚観というものを皆さんはお持ちのはずです。
会話USAや会話ロシアの日本人の方達と話をするとどうも結婚観ではなく結婚勘?とご自分の価値観(日本風)で結婚を考えておられる方が少なくないようです。結婚は相手があって成り立つものです。相手の結婚感も尊重してください。
恋愛にマニュアルはありません。男と女の関係はマニュアルがないからこそ奇妙で興味があり異性との交際が始まる事で恋愛関係になるかもしれませんしそれが更に発展すれば結婚という最初のゴールインに辿り着けるかも知れません。結婚はお二人の人生のスタート地点でありそこからお互いが生涯のパートナー関係を築けるかどうかはお二人の価値観が大いに関係してきます。
私にとって、長年の謎、これからも続き謎は結婚を簡単に考えてる人が多い事です。
正しい結婚(相手を尊重出来る結婚感)をされる方は結婚までの時間は長いものではありません。知り合って1年以内にお互いに結婚の意志が確認できることが出来れば最初のゴールである結婚は身近なものです。お互いに一緒に居たいというのが結婚を決断する二人の価値観だからです。一緒に居たい・・・という感情をお互いに持つためにはどうすればよいでしょうか。相手の結婚感、アメリカ式結婚感を理解する事です。日米には結婚感に関して大きな壁があるようです。
お見合いという言葉
お見合いという言葉は日本独特の言葉ですが欧米の家柄を尊重する人たちにも存在するシステムですが家柄=貴族と私達庶民には関係ない世界ですのでここでは日本に関してコメントします。日本ではお見合いというのは1970年代くらいまで一般的に結婚する手段として考えられてました。お見合いが上手く行けば次は結婚・・・と当時の人達はそれが当たりまえと考えてるのが日本の結婚事情でした。ウーマンリブという言葉が流行り始め女性の地位向上がこの時期から見られるようになりました。そしてお見合いより恋愛で結婚する傾向がこの時期から強くなったきたと思います。結婚より仕事と考える女性が増え始め現在に至ってるようですが死語となった"お見合い"という意味の解釈は今も昔も変わらないようです。そのため会話倶楽部ではお見合いではなく出逢いを意味するMeetingという言葉を使ってます。日本的なお見合いの解釈を欧米男性に持って頂きたくないからです。
カウンセリングを行なってる時に男性と交際が始まったら最低半年は結婚という言葉を使わないでください、とアドバイスをすると"どうしてですか?”と疑問に思われる方が時々おられます。Meetingが上手く行けば男性と交際が始まりそして結婚というゴールインに向かう二人の会話の中で”結婚”という言葉をつかってはいけないのは何故?と思われるからでしょうがそれは日本的お見合い感覚での結婚を想像されてるからです。Meetingが上手く行った、そして交際が始まった時のお二人の関係を考えてください。女性は相手が将来の結婚相手と考えてますが男性は結婚するかもしれない人と女性に対して初期段階の考えしか持ってないからです。お互いの価値観や考え方など未知の関係の中で女性が結婚という言葉を使えば男性は当然に引いてしまいますしこの女性は何故結婚を焦ってるのかと不審感を持つからです。
アメリカ、欧米式結婚感
「カジュアルな恋愛」の段階
欧米の恋愛は「カジュアル」→「コミットメント」→「ステディ」→「エンゲージ」→「結婚」と進んで行くのが普通です。
英語で「カジュアルな恋愛」「カジュアルなつき合い」と言う時の「カジュアル」とは、どういう関係を指すのでしょうか?
欧米では恋人が欲しいと思ったら、最初にカジュアルなつき合いができる異性を探します。その手段として、パーティーや友人の紹介や職場での出会いと同じように、2000年くらいからインターネットもぐっとメジャーになってきてます。それ以前は、「インターネットで相手を探すのはモテない人」という、マイナスのイメージがあったそうだ。
カジュアルなつき合いとは、「お試し期間」という感覚です。別の言葉で言えば友達関係ですのでその間に他の人とつき合うのも当然です。あるリサーチによると米国人はこの「カジュアルなつき合いの期間」を結構長く楽しむ傾向にあるようです。その期間中に女性が結婚という言葉を出したら引いてしまう男性もいるようですがこうして時間をかけて段階を踏み、将来のパートナーを見極め、その間の恋愛の楽しみは人生の喜びや醍醐味の1つとして大きなウェイトを占めるのが欧米式の結婚感ですのでMeetingが上手く行ったから次は結婚と考える日本の結婚勘とは大きく異なります。ここで言う長い期間とはだいたい半年くらいではないでしょうか。ただし、ただ単に半年交際をしてるからと時間の問題よりお互いのコミュニケーションの中味が大事だという事を忘れないでください。
異性と交際中にお互いの家を訪問したり旅行を行なって体の関係が出来ても欧米人はカジュアル期間、友達関係であるという感覚は日本人には理解できないようです。 セックスをすれば結婚・・・と短絡的に考える日本人は少なくないですね。1970年代は北欧のフリーセックスという言葉が流行った時代ですがこのフリーという意味の解釈も日本では単純に考える人が多かったようです。北欧に行けばセックスが自由に出来ると考えた人達・・・。私は1972年、18歳との時に始めて海外に出かけフィンランドの家庭に滞在しました。その時期に北欧の人たちとこのフリーセックスという意味を教えてもらいました。異性と交際しセックスをしてお互いの価値観を深いところで話し合う関係をもった人の中から自分に合う異性を見つけて一緒に住む、家庭を持ちたいというのが実像でした。つまり本命と出逢うためにいろいろな人と交際をする・・・という考えは我々日本人も理解出来るはずですが自分を本命として考えて欲しいとすぐに考える日本人の結婚勘では欧米人はビックリするのは当然と思います。
相手に対して疑心暗鬼になってしまったら相手に対して本命かどうかという事を直接に聞けないので相手を探る行動を取れば相手もすぐにおかしい?と不審感を持ち始めます。これでは恋愛が続きません。お二人の関係がカジュアルな恋愛期間、友達関係と考える相手と本命と考えて欲しいという二人の間に大きなギャップがあります。この場合、彼とのつき合いをあくまで「カジュアルな恋愛期間」と割り切れば、「複数の相手とのおつき合いも可」と納得できる。女性の方だって、他の人とメールのやり取りをしたり、後から入ってきた新しい男性と知り合うチャンスを諦める必要はない。
日本人は嫉妬深い?と欧米人が不思議に思うのは日本人が結婚勘で行動してるからではないでしょうか?
疑いの気持ちを払拭するには「次の段階」に進む必要が出てきます。
「コミットメント」してから
お互いに「1対1でおつき合いしましょう」とコミットメントするのが次の「コミットメント」の段階です。
会話USAの会員ファイルでは交際相手某集中、交際中と会員さんのリクエストで自分の状況を表示するシステムを採用してますので交際中とファイルに表示がしてあればこの会員は相手も同じ交際中とすることで1対1の付き合いが始まってると考える事ができますので本命になるためにはご自分のファイルと相手のファイルで同じ表示(交際中)という表示がされれば他の交際相手は探してませんと主張してることになります。
アメリカ男性会員からよく聞く言葉で「二頭追うものは一頭も追えず」 「二兎を追うものは一兎をも得ず」というのがあります。結婚を前提とした交際は一人に絞らないと失敗するという格言はアメリカにもあるそうです。カジュアルな関係からお二人が一対一で交際中というコミットメンとをした場合は結婚を真剣に考えてる人は複数とは交際をしないという意味です。
この「コミットメント」の段階で初めて、「複数交際」をすることは不誠実とされます。複数交際をしていたら、浮気と見なされても仕方がないですね。同時にコミットメントした2人は、カップルとして社会や友人関係に認知される。つまり2人だけのデートだけでなく、パーティーなど公式の場所に恋人同伴で出かけ、「あの2人は恋人同士」と周りも認めてくれるのが欧米式です。
しかし日本の場合、そのあたりは個人差が大きいですね。日本には「カップル文化」がないからだ。例えば友人が結婚した時、その人の夫や妻になった人の顔を結婚式で初めて見る、というケースもあります。とても親しい仕事相手でも、パートナーの顔を知らないのが普通ですね。
パートナーのいる人はバケーション中も一緒に行動するし、互いの両親とも紹介し合う。しかしこれがまだ、「結婚に至る関係」とは言い切れないのが、面白いところです。 欧米人男性とつき合っていた友人の女性たちは、ほとんど彼の両親に会っているが、その後婚約までいった人は少ない。欧米人の感覚では「コミットメントしたカップル」とは、周囲にカップルとして認知され、休暇を一緒に過ごし、両親に紹介し合い、互いに誠実である、という意味ですがこの時点でもまだ婚約とか結婚には至ってません。
日本では両親に会う時、それは「結婚」への準備段階か、既に結婚が決まっている場合と取られても不思議ではないですね。少なくとも私の知っている米国人の感覚では、これはまだ「カジュアル」→「コミットメント」と進んでいく、「フェーズ2」の段階ではないでしょうか。
米国人はパートナー探しに対して、日本人よりもはるかに時間も労力もかけているし、エネルギッシュに恋愛しているように思えます。そして「カジュアル」な段階のオープンさに比べると、「コミットメント」では真剣にパートナーシップを考えているようです。そう考える傾向がある欧米人に対して知り合ったでけ、Meetingで交際が開始したお二人の会話で結婚が出てくるのは欧米人は不審を持つのは当然ではないでしょうか?
→「ステディ」→「エンゲージ」→「結婚」
ステディからエンゲージは上記の欧米式結婚感を理解された方達がステップアップで体験できる状況です。そしてその次に待ってるのが結婚でしょう。
ただし結婚はお二人の人生のスタートポイントというのはご理解されてますね。
コミュニケーション不足の日本人
日本人はどうも、「カジュアルな関係」をあまり楽しめない傾向にあると思います。その理由は、コミュニュケーション不足にあるのではないでしょうか。
欧米の男女は早い段階で実にはっきりと、「どんなつもりで会っているか」を開示し合っている。「結婚相手としてつき合っている」と言う人もいれば、数カ月デートした後で「あなたと、今のようなカジュアルな関係は続けたいが、これ以上互いの友人を紹介し合ったりする関係になるつもりはない」と宣言されることもあるようです。
互いに相手に求めるものをはっきりと口に出し、意見が違えば残念ながら関係は解消となる。結果的に「結婚」に進まなくても、互いが納得すれば楽しく「カジュアルな関係」を続け、その一方で違うパートナーを探すこともできると思います。
日本では、男女でここまではっきりと話をしないので、「相手が何を考えているか分からない」と探り合いながらつき合っているうちに、互いにストレスが溜まるというのが普通のようですがそれはお互いが結婚勘で交際してるからでしょう。
「相手が私を好きなのか、嫌いなのか?」「真剣につき合いたいのか、つき合いたくないのか?」「結婚を前提としているのか、そうじゃないのか?」…。はっきりとは分からない。そして、「分からない、分からない」と言っているうちに、自然消滅してしまう短期恋愛がいかに多いことか…。 このような話し合いはいつすべきかが問題という人もいますが二人が将来結婚するという前提で話し合うのは無理があると思います。しかし自分の結婚感、こんなカップルになりたいという希望は言葉にして相手に伝えるのは時期は関係ないと思います。主語を私たちではなく私は・・・としてみませんか。
男性がはっきりと言ってくれない、と不満をもらす女性は多いですが女性の方だって、相手とはっきり話すことによって、今の関係が壊れてしまうのが怖い。でもそれでは双方とも先に進めないですね。
日本の習慣、日本人の考え方で「以心伝心」「言わぬが花」という言葉があるくらいですので日本人にとって、自分たちの「関係性」をストレートに語ることは、男性にとってだけでなく、女性にとってもストレスになるようです。
米国ではマッチング・サイトで恋愛の相手を探すことが既にメジャーになってるようですが日本ではまだまだ、「出会いサイト」と混同され、「危険」「遊び」と認識されることもあるのが現実です。
会話USAは結婚に特化した「ネット上の結婚情報サービス」を提供してます。日本人の性格を考えると当然のことかもしれませんが「言わぬが花」の文化思考の日本人の方に欧米男性との結婚を前提にしてる以上は欧米男性の結婚感を十分に理解してください。